遂に、アフリカのチャドから招待状がきた。世界中の三原色の国旗の国の中で、最も訪問が困難な国だろうと思われていたチャド国から招待状が届いたのだ。
大使館も領事館もない国、チャド。「一体、どこにあるの?」と聞かれるのはトンガ王国の比ではない。トンガは〈お相撲さん〉とか〈ラクビー〉とかで耳慣れている。でも、チャドは・?。
「アフリカに渡すサハラ砂漠があって、その下に位置していて、チャド湖という大きな湖があって・」あとは皆目見当がつかない。
「内戦は終わったの?」「戦争してるんじゃないの?」と聞かれても、「さぁー」と首をひねるばかり。
「三原色の国旗の国だから行きたいのです。最も困難だと思うから、若くて元気なうちに行きたいのです。」と言っていたものの、あまりにも手がかりがなくて〈二〇〇〇年は実行できないかもしれない〉と思ったこともあった。
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